Straight Edge Thing
この文章の一部、または全部を複写、複製、転載することを禁じます。法律で定められた場合を除いて、著作権侵害となります。
STRAIGHT EDGE... 辞書で引くと”直線定規”とある。しかし、このハードコア・ミュージック・シーンにおいては、STRAIGHT EDGE (以下SxEに略)とは個々のライフ・スタイル(生き方)を指すものである。ただ、ここ日本では残念ながらSxE誕生から20年余りが過ぎようとしている今でさえ、SxEをハードコア・ミュージックの音楽的ジャンルの一つとしか捕らえていないキッズが多いというのも、また事実である。ではSxE
とは何を指すものであるのか、その歴史、意味、そして15年に渡るSxEライフ・スタイルの実践の中で私が気付いたこと、感じたことを徒然なるままに書き連ねたものである。
私は今まで2パターンの話を聞いたことがある。この2つの話に共通しているのは、ライブ・ハウスが未成年者に間違ってアルコール類を出したりしないように、一番わかりやすい手の甲に入り口でXを書いたのがそもそもの始まりであるという点である。それを当時のワシントン
D.C.の若いパンクス達(代表的なのが現FUGAZIのイアン・マッケイ、現ROLLINS BANDのヘンリー・ロリンズ、現DOWN BY LAWのデイブ・スマーリーといった連中が、ロックン・ロールの悪しき伝統セックス、ドラッグ&アルコールに中指を突き立てる為に、自らの手の甲に
Xを書き、そのライフ・スタイルを”ストレート・エッジ”と称したのである。つまり遊びの肉体だけを目的とした性行為、煙草・マリファナを含む中毒性のある毒物を体に取り入れること、中毒性がある上に危険な
(暴力的にしたり、交通事故の原因となる)酒類を飲むことを全面的に否定することからSxEは生まれたのだ。これを SxEの3ルール”といい、これを守れない者がファッションで手にXを書き、お気に入りのSxEバンドのTシャツを着たとしても、自分がいかに愚かで格好悪い人間であるかを、周りの人間に教えてしまうだけだということを覚えておいたほうがいいだろう。
さて、このようにしてSxEというライフ・スタイルが生まれたのが1980年だといわれている。前述のワシントンD.C.でTHE TEEN IDOLS、MINOR
THREAT(Complete Discography ) 、GOVERNMENT ISSUE、STATE OF ALART(通称S.O.A)、YOUTH BRIGADE、FAITH、VOID、SCREAMらが結成され、それに続きマサチューセッツ州ボストンからSOCIETY
SYSTEM DECONTROL( 通称SSD(Power ))、DEPARTMENT OF YOUTH SECURITY(通称DYS)、NEGATIVE FX(Negative Fx / Last Rights )が、ミシガン州デトロイトからNEGATIVE
APPROACH(Total Recall )、NECROSが続々とシーンに飛び出してきた。まさにSxE第1期黄金時代であった。
《歴史は巡り…
その後約20年の間には3度の黄金時代を迎えることになる(そのうちの一度はかなり疑わしいものであるが)。 まず1985〜6年の間に、アメリカのニューヨーク州からVIOLENT
CHILDREN(後のYOUTH OF TODAY(Break Down the Walls ))、カリフォルニア州からUNITY(後にUNIFORM CHOICE(Staring into the Sun ))、そしてオランダからはLARM(Extreme Noise Complete Discography )(現SEEIN’RED)が登場。そして、その後を追うようにしてCRIPPLED YOUTH、STRAIGHT AHEAD(現在メンバーはSICK
OF IT ALL、BIOHAZARDで活動中)、DEATH BEFORE DISHONOR(後にSUPER TOUCH)がNYから、JUSTICE
LEAGUE(Discography: 1983-1988 )、P.H.C.(PILSBURY HARD CORE、現在のMAN IS THE BASTARD)、HALF
OFF INSTEDがLAから、LAST RITES(後のSLAPSHOT(Step on It/Back on the Map ))がボストンから続々と登場してくる。この黎明期から僅か1年、この歴史上最も巨大な波が
SxE第2期黄金時代としてやってくるのだ!!
→
Straight Edge ウェア他 |